【Vol:8】“間”があるから、気持ちよく踊れる。

Bachata

ダンスを始めたばかりの頃は、
「次はこのステップ」「あの技を入れたい」
そんなふうに“何をするか”に意識が向いていたように思います。

でも最近は、少しずつ意識が変わってきました。

「間(ま)」――それがあるから、気持ちよく踊れる。

そんな感覚に出会うようになったんです。


■ 詰め込まないことで、呼吸が合う

ペアで踊っているとき、
技を詰め込みすぎると、相手との“呼吸”がかき消されてしまう。

ちょっとした「間」をあけるだけで、
相手の反応が変わる。
空気に余裕ができて、お互いの感覚が溶け合う時間になる。

“つなぐ”だけじゃなく、“ほどく”ような感覚。


■ ソロでも同じ。「止まる」ことで伝わることがある

Shine(ソロ)でも、ずっと動き続けるより、
止まる/ためる/ゆるめることで、動きが生きてくる。

たとえば音楽のブレイクに合わせてスッと止まるだけで、
そこに「意志」や「美しさ」が宿る。

“何もしない時間”が、表現の一部になる。
これって、最初は怖いけれど、慣れてくるととても心地いい。


■ 間は、相手への“思いやり”

間をつくることは、
「自分のペースを押しつけないこと」でもあると感じています。

余白があると、相手が自由に感じられる。
間をあけることで、「相手の感覚を待つ」ことができる。

それは、リードとフォローを超えて、
“ひとと人”として気持ちよく踊るための、
小さな思いやりのような気がします。


■ 最後に:やらない勇気も、表現のひとつ

技術が増えてきた今だからこそ、
“やらない”ことにも意志を持てるようになってきた
そう感じています。

ダンスは、“動き”だけじゃない。
「空気を共有すること」そのものが、踊りになる。


✨まとめの一言:

“間”があるから、呼吸が合う。
余白があるから、気持ちよくつながれる。
サルサは、“やらないこと”でも伝えられるダンスです。

レッスン情報(毎週日曜日@新宿)・お問合せ:
https://www.dance-and-lifedesign.com/salsa/

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